宿根草の庭を作ってみよう
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庭に取り入れるメリットは「季節を感じられる」こと

宿根草を長年育てていると気がつく魅力のひとつに「花期の短さ」があります。多くの宿根草は、その季節にしか咲かないので、決して花期が長くはありません。すぐに咲き終わってしまうと、つまらないと感じる方もいらっしゃるのかもしれませんが、「はかない花ほど美しい」と例え言われるように、その季節にしか咲かない、その一時の花こそ美しく見える、そんな気がします。
休まず長く咲き続ける一年草や新しい改良種は、庭をきれいに飾るには重宝するのですが、いつまでも咲いていると、飽きてしまったり、季節感がないと感じることがあります。

宿根草は花期が短いからこそ、それぞれの時期に咲く花をいろいろ植えて、花のリレーを楽しんだり、組み合わせて競演させてみたり、そこに多くのバラエティが生まれます。段々と庭の花の種類も増えていくことでしょう。多くの植物との出会いを楽しみながら、自分だけのオリジナルの庭を作ってみてはいかがでしょうか。

四季折々に咲く花を見て季節を感じ、自然に移り変わる庭の景色は、多くの発見や感動を与えてくれます。その時期しか咲かないことで感じる喜びやありがたみ、開花が終わっていくときの少しの寂しさ、など、宿根草の庭は風情豊かです。昨今は気候が崩れ、四季の輪郭がぼんやりしていると感じますが、そんな中でも宿根草はきちんと季節を告げてくれます。